G1近畿地区選手権中のレース事故で、松本勝也選手が死亡。ホームの尼崎競艇場で。A1級・兵庫支部・ボートレーサー

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G1第63回近畿地区選手権競走 4日目

2020年2月6日～11日、尼崎競艇場(ボートレース尼崎)で開催中のG1近畿地区選手権競走。
3月のSGボートレースクラシックの最後の切符をかけた戦いになる。

2月9日は予選最終日。

タイトルの通り、レース中の事故で1人の選手が亡くなってしまった。

松本勝也選手が 4日目9Rでのレース事故で死亡

名前	松本勝也(まつもと かつや)
生年月日	1971年9月1日
死没	2020年2月9日
身長	162cm
登録番号	3529
登録期	68期
所属	兵庫支部
級別	A1級
デビュー	1991年5月

妨害・落水があって、「妨害したほうが救急車で運ばれた」っていうツイートでレースのリプレイ見て。
1周2マーク旋回で振り込んだとこに突撃されている…上にどんって乗り上げてしまったかなり危ないアクシデント。
そのままぶつかった5号艇の大平誉史明選手も落水、ボートも沈んだ。

さらに、救助艇に引き上げる時にぐったりしていたとの情報。

救急車で運ばれたってあったから「初日の川北浩貴選手に続いて骨折…！？」って。
(川北浩貴選手は左肩・左上腕・左肋骨の骨折と右気胸の重傷。搬送先で即入院、13日に手術もして無事成功したそう。ただ治療には3ヵ月を要するとのこと。
つまり来月のSGボートレースクラシックは絶望的)

思ってた。

数時間後に訃報を聞くことになるなんて。
松本勝也選手は48歳。まだまだこれからあるのに…！

現在はもちろんレースリプレイは見れなくなっている。

当該レースの結果は

落水となった大平誉史明選手も途中帰郷している。

SGにも出場、優出経験もある松本勝也選手。
(SGは優出2回、G1では優出21回。どちらも優勝はなし)

兵庫支部だからホームでの死亡事故。

地元センタープールでのG1初制覇、見れないままになってしまった。

この死亡事故に関して、モーターボート競走会の発表は

死因…首？それとも全身を強く打ち…
あのスピードで背後からボート突っ込んできてるから色々考えられるけど考えたくないね…
ニュースでは、救助艇が拾う際にすでに心肺停止状態だったとのこと。

ボートレース場での死亡事故は31件目で、尼崎競艇場では2004年3月以来2件目。

平成25年11月2日以来とのことだけど、レース中の死亡事故に関してはもう少し遡るみたい。

登録第3529号松本勝也選手（兵庫）の死亡事故について　https://t.co/xP4VoZIUAO

公式HP発表。文中にもありますが、レース中の死亡事故は2013年11月以来6年3ヶ月ぶり。ただその事故は試運転中だったので、厳密に言えば2010年5月の若松1Rの岩永高弘以来9年9ヶ月ぶり。 pic.twitter.com/a1pRUml6GH

— NACHI (@nachi0048) February 9, 2020

訃報を受けて現役ボートレーサーのツイートも続々

いくつかピックアップ。

誰だっていつ何が起こるかわからない。
命がけでレースをしているけど、
何よりも大切なことも忘れちゃいけない。

松本さん、
ご冥福を心からお祈り申し上げます。

— 薮内瑞希 (@miizzzzk) February 9, 2020

本当に気さくな方で誰とでも分け隔てなく接してくださる方でした。
悔しいであろう場面でも表に出さず紳士な姿に感銘を受けたことを今でも覚えています。

ボートレーサーは危険な仕事で命に関わることもあると分かっていながらもこんなにもつらいなんて

心よりご冥福をお祈りいたします。

— 吉村 誠 (@YOSSY_4581) February 9, 2020

松本勝也さんには沢山操縦や考え方を
教えてもらいました。

他支部やのに「ひかるちゃんペラどう？」とか
いつも気にかけてくれてました。

どんな時も優しくて、私が落ち込んでる時は
いっぱい笑わせてくれました。

松本さん ほんまに大好きでした。

ご冥福をお祈りします。

— 高田 ひかる (@hiiiii4804) February 9, 2020

同僚の殉職　本当に辛い　辛いです

この世界に入って、もう何人亡くなった事か
試運転中の事故、レース中レース後の体調不良、帰宅途中の事故、私傷病・・・
辛いです　　無くなって欲しい
松本くん、模範的な立派な選手でした

— 3123 中西宏文 (@nakanishi3123) February 10, 2020

いつも僕らの中心で
1番笑顔で
1番かっこ良かった！

兄さん、ありがとうございました。#松本勝也 pic.twitter.com/ypxgEKv2cl

— 鎌田 義 (カマギー) (@REX_Japan3887) February 10, 2020

人柄が滲み出てるよ…
大きな存在を失ってしまった。

そして何よりも刺さるのは、旦那さんを同じくレース中の事故で亡くしている佐々木裕美選手。
旦那さんは坂谷真史選手で、夫婦でボートレーサーだった。
2007年2月26日、住之江でのG1太閤賞のレース中接触により転覆、事故艇を回避した3号艇の中澤和志選手のボートの位置に浮上してしまい衝突、帰らぬ人となった。
死因は脳幹裂傷及び頭蓋骨骨折の合併症により同日12時54分に死亡。26歳没。
坂谷真史選手の殉職が28件目の死亡事故。

突然の事に心の整理がつきません
悲しみが止まりません
心配の連絡をして下さった方、返事をしなくてすみません

私はもう大丈夫だと思ってましたが、全然大丈夫じゃなかったです
分厚いカサブタに守られてただけで一瞬で剥がれ落ちる事もわかりました
ご家族の事を思うと苦しいです

— 佐々木裕美 (@ponpocopon622) February 10, 2020

選手の皆様にお願いです。
事故に誰が悪いとかはありません。
ただ、水面で走ってるのは私達個人ですが、無事故を願う家族がその後ろにたくさんいる事を忘れず走ってもらいたいです。
私が選手を続けている以上、伝えなければならないような気がして、このようなツイートをさせてもらいました。

— 佐々木裕美 (@ponpocopon622) February 10, 2020

そうですね。
選手だけの話じゃないですね。
何かあった時に悲しむ家族がみんなの後ろにいます。友人がいます。
選手以外のお仕事をされてる方も、日々怪我なく過ごされる事を祈ります。
自分のため、愛する家族のためにです。

— 佐々木裕美 (@ponpocopon622) February 10, 2020

もう明日から出走表に松本勝也選手の名前が載ることはない。

後続で轢いてしまった大平誉史明選手を始め、兵庫支部や残された選手たちのケアも大事…
しっかりお願いしたい…お願いしたいと言ってもそう簡単に割り切れるものではないけど…
ファンもまだ現実を受け止められてないんだもん。
苦楽を共にし、レースで戦ってきた選手なら尚のことだと思う。

明日は準優勝戦なのに…。

ボートレーサーは命懸けで走ってるのを実感する。

水上を時速80kmで走るボート。
接触や転覆がどれだけ危険なものか。

無事故完走という言葉の重みを再確認した。

私が競艇に興味を持ってから初めての死亡事故。

ほんとに上手く言葉にならない…

松本勝也選手のご冥福をお祈りいたします。

松本勝也選手死亡の次の日の出走表

追記。

出走表を表から裏まで見たけど、事故のことには一切触れてなかった。

そして賞典除外とかのお知らせ欄。
アクシデントが起こった時点でのものだし分かってはいるんだけど。

もう戻ってこない帰郷だよ…。

松本勝也選手の死亡事故でイベント中止・献花台設置

尼崎競艇場(ボートレース尼崎)のTwitterで、優勝戦出場選手インタビューと優勝者表彰セレモニーの中止が発表された。

pic.twitter.com/Q6pJZnWuBD

— ボートレース尼崎 (@AMABOATRACE) February 10, 2020

これは寂しいけど納得だよ。
仲間を失っての中、自分の気持ち整えてレースするのが精一杯だよね。
ファンに向けたイベントに今は時間割かなくていいと思う。

そして、献花台の設置も。

期間：2020年2月10日～11日。
場所：場内の第2マーク付近。

G1第63回近畿地区選手権競走の最終日11日まで献花台が置かれる。

pic.twitter.com/0JNN1wVHN7

— ボートレース尼崎 (@AMABOATRACE) February 10, 2020

松本勝也選手の死因が判明

2020年2月10日、松本勝也選手の死因が発表された。

日刊スポーツより引用

兵庫県尼崎市の尼崎ボートレース場で、9日のレース中の事故により死亡した松本勝也選手（48＝兵庫）の死因が10日、溺死と発表された。

大きな外傷はなく、肺に水がたまっていた。松本選手は、G1近畿地区選手権4日目第9Rの6号艇で出走。1周目の2回目のターン中に減速し、後続ボートが衝突して乗り上げた。ただちに兵庫県西宮市の兵庫医大病院に救急搬送されたが、午後4時12分に死亡が確認された。

この日は、開催中の尼崎ボートで、レース前に全選手が集合して黙とうが行われた。その後は粛々とした中でも、いつも通りにレースが進められた。場内には故人をしのび、最終日の11日まで献花台が設置されている。なお、11日に予定されていた優勝戦出場選手インタビューと、優勝選手表彰式は中止となった。通夜と告別式の日時は未定となっている。

死亡事故の翌日、準優勝戦を勝ち抜いた勝者インタビュー

準優勝戦10Rで1着、優勝戦3号艇を手にした松本勝也選手と同じ兵庫支部の白石健選手

G1尼崎近畿地区選5日目10R準優勝戦を3コースからまくり差して2015年2月びわこ近畿地区選以来通算8回目のG1優出で明日は3号艇からG1初制覇に挑む白石健だが、勝利インタビューでは昨日レース中の事故で亡くなった松本勝也さんとは同じ師匠（沼田嘉弘）を持つ同門だったこともあり、涙を堪える場面も… pic.twitter.com/j4CjIFb6aT

— 今日が終わりの始まりの日 (@__blind_side) February 10, 2020

準優勝戦12Rでイン逃げ勝利、優勝戦1号艇を手にした太田和美選手

本栖68期の松本勝也さんとは1期違いの69期、支部は兵庫と大阪と違えど近畿地区で30年近く身近にいた選手ということもあり、勝利インタビューでは色々あったんですけど、しっかり結果を出したいと思いますと涙ながら決意を語ったG1尼崎近畿地区選5日目12R準優勝戦をインから逃げて優勝戦1号艇の太田和美 pic.twitter.com/iVcQHDgpq7

— 今日が終わりの始まりの日 (@__blind_side) February 10, 2020

金子龍介選手も転覆で途中帰郷

松本勝也選手に突撃してしまった大平誉史明選手もだけど、この日(2月9日)金子龍介選手も途中帰郷となった。

金子龍介選手は5Rに5号艇で出走、1周1マークで転覆。
初日3Rに1号艇で出走した際にも1マーク旋回で転覆。今節2度目。

突撃してしまった大平誉史明選手の帰郷はメンタル面だと思うけど、金子龍介選手の途中帰郷もメンタル面多大にあると思う…

金子龍介選手は本栖研修所を受験するも4回不合格を重ね、競艇選手の夢を諦めた時に兵庫の競走会から連絡をもらって艇運のアルバイトを始める。
そこで知り合った松本勝也選手に刺激を受けて再度競艇選手を志し、6度目で本栖研修所に合格！！

自身の競艇選手のルーツでもある松本勝也選手の死は受け入れがたかったのではと…
それとも奮起して最後まで走りたかったけど身体へのダメージが大きかったのか、本当のところは分からない。

大平誉史明選手のケアは最優先事項だけど、他の選手もね！
一晩で受け入れることなど出来ないと思うけど、明日もまだレースは続いていく現実…

レースだからどうぞどうぞって譲り合うものじゃないし、分かってはいるんだけど。
願うのは無事故完走。それだけ…！！！

関連記事【競艇G1】2020年近畿地区選手権競走優勝は太田和美選手！大阪支部・ボートレース尼崎

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